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差別の歴史

最近、実家の老犬が雷に驚いて逃走し、保健所で保護される事件がありました。

ずいぶん歳をとっているので足腰も弱っており、目もそれほど見えないので、心配した母や姉が三日ほど探し回り、最終的に友人の換言で役場に連絡をとったようです。

「あと数日で処分されるところだった・・・」

母は、安堵とも恐怖ともつかない複雑な表情で言いました。

ずいぶん保健所のおじさんに叱られたそうです。

しかし、保健所のおじさんだって犬を好んで殺しているわけではありません。道ばたで死んでいる猫やカラスだって彼らがちゃんと掃除してくれるから、私たちの生活は「見た感じがきれい」なのです。私たちが食べている牛肉や豚肉だって、誰かが殺して柵にしてパックしてくれるから食べられる訳で、
人間が生活する限り「死」に関わる職業がなくなる事はありません。

お肉を食べる時「この豚さんは食べられるために殺されたのだから、豚さんに感謝して食べようね」というお母さんを見たことがあります。たしかに死んでくれた豚さんにも感謝するべきですが、「これを殺してくれた屠殺場のおじさんに感謝しようね」と言われる事はありませんね。

さて、そんな話を聞きながら私の脳裏をかすめたのは、平安から奈良時代に確認されている検非違使といわれる人々です。犯罪者を捕まえたり尋問したり、刑を執行したりしていた人たちとされますが、そもそもは道や神社などの清掃をしていた集団だとされています。
平安時代に入り、仏教が「死」というものを忌まわしいものだと考えられるようになり、官位をもつ貴族たちは「死」をとりあつかう仕事をどんどん委託していきます。この頃、司祭を司っていた卜部や忌部なども、祭事に「死」が絡む場合、彼らに依存します。


そして彼らは武士になり・・・・穢多、非人と呼ばれていきます。



ここから先は、誤解を招きやすい内容で、かつ、まだまだ勉強不足な点がありますのでご了承ください。

現在学校教育で「被差別部落」問題は、どうなっているんでしょうか。
私たちが学生の頃でも、かなりナイーブな扱いを受け、先生方もかなり神経質になっていたのでいまいち理解ができなかった記憶があります。
「そうやって知らない世代がなくなれば、差別はなくなる」
という考え方が存在するようですが、



そんなのウソだと思いませんか?


たしかに「被差別部落」という問題はあいまいになっていくかもしれませんが、なぜ彼らが差別されていったのかを考えないと、この問題は終わらない気がします。

先ほども書いたように、「人間が生きていく限り、死に関する職業はなくならない」からです。

先に断っておきたいのですが、私は被差別部落が自分の近所でどこなのかを教えられた事もありませんし、実際そういった差別をうけた方々の話も聞いたことがありません。私自身もそういう経験はありませんし、あまり興味もなかったのが本音です。

しかし、そうやって「被差別部落」の差別は薄くなっていくかもしれませんが、今現在、屠殺場や保健所や、裁判所で死刑囚に引導を与える職業は消えてなくなったりはしないのです。

彼らは世間から「あえて、見えない所」に追いやられています。
血の意味ではなく、
彼らは穢多の子孫であり
彼らは検非違使の子孫であり
彼らは武士の子孫であり
彼らは神々の子孫なのです。

なぜ、この問題にのめり込んでいったのかというと、この「被差別部落」で祭られる神社が、圧倒的に白山神社が多いからです。
私の研究根幹である白山信仰。
今でも能の原型とされる延年が奉納され、数多くの能面が国の指定文化財に指定されていますが、
農作物を作らず、芸能で身を立てた人々を「人に非ず」・・・つまり非人と呼ばれていたそうです。白山信仰と被差別部落との間に関係があったのは明らかです。
「死」に携わり、「死」と「生」を仲介し、時には「死」そのものと一緒に恐れられ、敬われ、「神」としての天皇と対極にあり、かつ、同等に扱われていた人々。
時代が移り、日本人の「死」に関する感情と共に誤解されていった人々。

「無駄な殺生はしたくない」

この感情、考え方に疑問を持った事はありませんか?




あなたの「死」に対する価値観。
ゆがんでいると感じた事はありませんか?


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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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ありがとう

『これを殺してくれた屠殺場のおじさんに感謝しようね』
恥ずかしいことですが、「命(植物も含めて)を頂く」 「屠るのは否、でも食べるのは好き」
その避けられない“行為”を忌む気持ちはあっても、こんな 「言葉」 聞いたことも、考えたこともありませんでした。 <銀きのこさん> ありがとう。
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Author:銀きのこ
22年6月に娘を出産。
更新途絶えてましたが再開します。

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