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おしらさまとスサノオ

日本の神々と仏―信仰の起源と系譜をたどる宗教民俗学 (プレイブックス・インテリジェンス)日本の神々と仏―信仰の起源と系譜をたどる宗教民俗学 (プレイブックス・インテリジェンス)
(2002/02)
岩井 宏実

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衝動買いの本からおもしろい記事をみつける事が最近多いです。

この本から発掘したのは東北地方に伝承する「おしらさま」。
東北地方には、「おしらさま」という蚕の神にまつわる民間信仰が残っている。「おしら」とは蚕の事で、「おしらさま」は養蚕の神である。(中略)このおしらさまには悲しい伝説がある。昔、あるところに爺婆と娘が馬を一頭飼っていたが、娘は年頃になり馬と仲良くなり、ついに馬と夫婦になる。爺は馬を外に連れだし大きな桑の木につるして殺して皮を剥ぐ。皮は娘のところに飛んで行き、娘をさらって天に去る。ある夜、爺の夢に娘が現れ、自分の事はあきらめてほしい。そのかわり3月16日の朝、土間の臼の中に馬の形をした虫がわいているから、馬をつるした桑の木の葉を食べさせよ。そうすれば虫が絹糸を吐いて繭をつくるから、それを売って暮らせよ。と教えたのである。

このおしらさま、後に「おひなさま」とも結びついたそうですが、ここで注目したいのが、「馬の皮を剥ぐ」という行為です。
どっかでこんなエピソードがあったなあ・・・と思ったのですが、これ、天の岩戸事件でアマテラスを怒らせるスサノオの蛮行とそっくり!!

アマテラスが機屋で神に奉げる衣を織っていた時、スサノオは機屋の屋根に穴を開けて、そこから皮を剥いだ馬を落とし入れ、一人の天の服織女が驚いて梭(ひ)で陰部を刺して死んでしまった。ここにきてアマテラスはスサノオの行動に怒り、天岩戸に引き篭ってしまった。高天原も葦原中国も闇となり、様々な禍(まが)が発生した。


共通点としては、「馬の皮剥ぎ」と「機織」そして、「娘の陰部」(おしらさまでは娘は馬と婚姻する)

さて、この二つのお話が一体何を語っているのか、私なりに推理してみました。

昔、日本にまだ養蚕が伝わっていない頃、人々は動物の皮や麻で身を守っていました。そこに大陸から「絹」の文化が伝承されます。その時、一緒に養蚕に対する信仰も伝わり、養蚕そのものが神事として崇められます。
その一方、馬や牛などを殺し、神に捧げる「生贄」の神事も同時に信仰されていました。

この「絹」への信仰と、「生贄」信仰が、どこかで衝突したのではないでしょうか。

信仰と信仰の衝突は血を呼び、社会を混乱させます。大陸から渡った文化をないがしろにできない有力者は、娘を「生贄」信仰に差出し、黙らせて養蚕を承認させました。

これが、おしらさま。

おしらさまは生贄として差し出された娘の霊を神格化したもので、古事記に記されたスサノオの蛮行は、おしらさまの形を変えた逸話ではないかと。


ほとんどが妄想です。

でも、常世虫信仰(橘につく虫、通称お菊虫)が盛んになった時の秦氏(大陸からの移住集団)の怒りっぷりを思うと、あながちこんな事が起きても不思議はないのではないかと思います。

この時の日本の権力者と、高い文化と信仰を持って現れた秦氏。

そういえば、機織りの「機」は、秦氏の「秦」と同じ発音ですね。



ああ。牛と馬の違いはありますが、七夕も「機織り」ですね。

もう少し突っ込んだら、いろいろ解りそうです。


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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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お蚕さん

すっごい面白い!
お蚕さん、中学までおばあちゃんち(東北)の手伝いで触ってたので「あの姿」を思い出し鳥肌が立ちました(大の虫嫌い)

No title

その話、後でじっくり聞かせてください。
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Author:銀きのこ
22年6月に娘を出産。
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